【世田谷区】不動産買取は困難？～築古物件・瑕疵物件～

法定耐用年数の経過

法定耐用年数とは、減価償却資産に設定されている、法令で決められた耐用年数のことです。減価償却資産は時間が経過するごとに価値が低下していくので、法定耐用年数がそれぞれ決められています。住宅も時間の経過とともに価値が減少する資産であるため、減価償却資産に含まれるのです。

法定耐用年数は資産の種類ごとに細かく決められており、住宅の法定耐用年数は他の資産と比較して長めです。しかし、築古物件の場合は長めに設定された耐用年数も経過していることが多いため、不動産としての価値は大きく減少する傾向にあります。

住宅の場合、建設に使用した材料によって法定耐用年数が異なり、木造は22年です。そのため、木造住宅の場合、築年数が22年を経過している物件が築古物件に該当します。

不動産会社が収益を見込みにくいため

不動産会社では、買い取った築古物件をリフォーム・リノベーションしてから売り出します。ただし、物件の状態が悪いとリフォームなどには多くの費用がかかります。リフォームのために多額の費用がかかってしまうと、販売したときの利益も少なくなってしまうので、不動産会社にとっては大きなデメリットになるのです。このことから、状態が悪すぎる築古物件は買取が非常に困難だといわれています。

古い住宅も取り扱っている業者に相談する

不動産買取に対応する業者の中には、状態の良い住宅を優先して買い取っている場合もあります。そのような場合、築古物件の買取相談をしても、買取を断られる可能性が考えられます。相談・依頼したい業者がどのような物件をよく買い取っているのか、事前にホームページなどで確認しておくことをおすすめします。築古物件も積極的に買取をしている業者であれば、買い取ってもらえる可能性が高くなります。

リフォームやリノベーションをしてから売却

売却前にリフォームやリノベーションを済ませると、業者側はリフォームの手間が省けるので、買取相談に乗ってくれることも期待できます。リフォームなどを施すためには多額の費用がかかる場合もありますが、必要な修繕をひと通り行うことで査定価格が上がったり、買い取ってもらえる可能性が高まったりするのです。

インターネットの一括査定サイトを利用

一括査定サイトを利用するメリットは、売りたい築古物件の査定を複数の業者にまとめて依頼できることです。売却が困難な築古物件は、業者によっては査定額がつかないことも少なくありません。この点、多くの業者にまとめて査定依頼することで、買取をしてくれる業者が見つかる場合があります。

家の中にある家具を一緒に売り出す

家具を一緒に売り出すメリットは、家具を搬出するための費用がかからないということです。ただし、家具付きで売却したい場合には、買主である不動産業者の承諾が必要となります。